以前の動画「るなむーさんのフォロワー減った発言からも伺える疑問【自由な言論は存在し得るのか?】」でも触れましたが、
最近るなむーさんというアニメーターの方とTwitterでお話しする事があります。
私は漫画やアニメが日本が誇る文化になり、その端くれとして少しの誇りを持つと共に
今後もジャパンクオリティを維持し続ける事が出来るのか?
という疑問もありました。
私とるなむーさんが一致したのは「師子相伝」という言葉です。
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新人時代は(ちょっとだけお話したように、鬱病になりかけたぐらい)人間関係も仕事の物量もものすごくしんどかったですが、他のどのアニメーターよりもお二人に近い距離で貪欲に色々教えていただけたと思います。それを乗り越えたからこそ、今はその関係を表に誇っていいものだと自負してます
私の使命の1つは、講師としての指導や作品を通じて、逢坂さんや川元さんのプロとしての姿勢や作品観を業界の中や視聴者のみなさんに教え伝える事だと思っています。
師子相伝は今どき古い考えなのかも知れませんが、日本のアニメはそうやって森康二さんや手塚先生等の技術を
みんなが受け継いできた物だと思うので、これは意図的にそうすべきではないかと、そのように続いて欲しいと思っています。
https://twitter.com/Lunamoon55/status/1252588265401548800?s=20
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私も師匠がいるんですが教えて頂いた事を分解すると主にマインドとテクニックに分けられると思います。
例えば
「取材するという事は相手の生き方を聞く事だ。お前自身が話を聞くに値する生き方をしろ」
といった趣旨のものがあります。
感銘を受けた言葉はいくつもありますが、例えばこういった教訓が生き方の羅針盤となり、
自分の所作一つ一つを無駄にしないようにしたいと願うようになりました。
(ちゃんと出来てるかは自信ないけど^0^;)
で、それを業界で広げるにはどうしたらいいか?という新たな疑問を頭の片隅に置きながら過ごしていたんですが、意外な事に虎ノ門ニュースで武田邦彦先生からヒントを頂きましたのでご紹介したいと思います。
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【DHC】2020/5/1(金) 武田邦彦×須田慎一郎×居島一平【虎ノ門ニュース】
https://www.youtube.com/watch?v=vG2CcT28Rfg
須田慎一郎)
以前から私は科学者だから未来予測はしないと
いう事を繰り返し繰り返し言ってた
私はねハッキリ言って理解できなかったんですよ
武田邦彦)
あぁ、なるほど、うん
須田慎一郎)
その時はね
今日は「ああ、なるほど、こういう事が言いたかったのか」ってんでよく理解できました
ただあのどう何でしょうあの高等学校でね
科学の考え方をよく教育するっていうのを言われましたがその通りだなと思って
この手の話を聞いたのは実は59年近く生きてきて初めてなんですよ
ここで科学的な領域っていうと例えば物理ね化け学、生物学、
でまぁ生物?で地学ってあるんだけども
こういった基本的な科学っていう授業ないんですよ
これ何故何ですか?
武田邦彦)
あのね日本の本はね
科学の本はね最初っから式とか出てくるんですよ
それで欧米が優れているのはね
最初の30ページ位は理屈が書いてあるんですよ
この化学この分野に関する考え方、必ず書いてあります
だから日本人はとにかく
「人の奴隷でいいから言われた事をやればいい」
っていう学の領域をまだ出てないんです
自分が主人になってやる時には概念が要りますから
だから日本の執筆者がちゃんとした概念を書くと
そしたらこういうのが入ってきますね
そうすると教科書にそういうのが入ってくるからそこでいい
だけど日本人は教科書はとにかく滑車の1:4:2とか、ね?
それから先に教えてくれよってなる
そういう風になっちゃうのでただただ技術だけが出来る
お医者さんもそうでね
お医者さんの教育をずっと見てるとね
やっぱりこの基本の考え方ってのがお医者さんないんですね
ですからお医者さんはいつも治せばいいと思ってるだけなんですよ
人生の豊かさのために治療するんだとか
そういう概念がやっぱ出来ないですね
後進国の間はいいけどやっぱり先進国として
だけど日本の昔はそうじゃなかったんですよ
古事記とか日本書紀とかの時代は全部概念からいきましたから
日本は素晴らしい概念を持ってるんですが
残念ながら明治維新のちょっと前1940年位、1840年位から崩れましたね
須田慎一郎)
それは学校教育の過ち何ですか?
武田邦彦)
学校教育の過ちです
学校教育の過ちについてはね昭和28年に文部省が作った教育のこの立派な本があるんですが
日本の教育で一番難しいのは概念の教育を受けた人がいなくて
その人は学生とか生徒を教えざるを得ないというところにある
つまり伝統は面々と続いてこないと
その先生が教えて貰ってないものを生徒に教えるっていうのがね(笑)難しい
だから伝統芸能なんかそういうのが重要何でしょうけど
やっぱり日本の学問もそういう根のちゃんとした学問にしないと
発展に制限がくるなっていう風にまあ非常にキチッとした事を書いたものはあります
そこまでは来てるんですね
それを実際に学校の先生が実施していかなきゃいけないっていう事ですね
須田慎一郎)
そうするとどうすればいいんですかね?
武田邦彦)
それはねやっぱりね、やっぱり立派な先生よ
あのねこういっちゃなんだけど差し障る事全部言いますとね
居島一平)
さっきからそういう事しか仰ってませんよ?(笑)
武田邦彦)
産業界から来た先生とかマスコミから来た先生を褒めそやすけども
それをやるとね必ず基本が抜けます
ですからねあのやっぱり昔からの学校の先生は偉いんだという事も必要だって事ですね
屁理屈を言うけどもいやそこもじっくり聴かなきゃないと
テレビから学校の先生や大学の先生がいなくなったのは屁理屈言うからなんですよ
「そもそもは」
何て言うから
「いやちょっと先生そういう事は辞めて中心だけ言って下さいよ」
ってなるから全部そうなっちゃうんですね
須田慎一郎)
結論としては俺をもっと大事にしろって事ですね
一同)
わっはっはっは(爆笑
1:41:51
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これは漫画・アニメーターに限らず職場で仕事を教えたりする際に
テクニックは教えるけどマインドは教える事ないな、と思っていましたが
よく考えたら学校でもそうだわ!と感じました。
しかし学校で、となると難しいのは先生を尊敬しない風潮です。
尊敬できる人じゃないと生き方を学びたい、という風にならないと思うんですよね…。
テクニックは人間的に尊敬できなくても使える面がありますが
マインドを伝えようと思うと人間関係の構築から始めないといけません。
また、必ずしも構築できるとは限らない。
効率的に教育する事を考えると、テクニックだけ無機質に教える方が成果が出やすい。
だからそうなってきたのかなぁと思いました。
強く生きるには自分の中に強い道しるべが必要です。
学校教育の改善が必要だと思いますが、それには時間がかかるでしょう。
今日からできる事として、まずは自分の教育法を見直そうと思いました。
(今講師じゃないけど^0^;;;;)
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