かつて文化人放送局に出演し、百田先生と色々あって卒業する事になった仲田洋美先生ですが、
その後、青山議員のアビガン承認発言についても批判しておられました。
まずは指摘のあった青山議員のブログ記事はこちらです。


=========================
2020-05-04 07:23:25
アビガンの認可をめぐって  ( まだ油断は禁物という趣旨のひとことを書き加えました )
https://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=1758


064_01_青山議員
▼武漢熱への著効が期待される国産の治療薬、アビガンが認可されず、アメリカ産のレムデシベルがアビガンに比べて総合評価が劣勢にもかかわらず先行認可されそうだというのは、どうみても奇怪そのものの事態です。
 そこで指導者と直に議論をしてきました。

▼まず結論から言うと、情況は改善されつつあり、アビガンが5月中に認可される可能性が出てきました。

★以下の経過は、あくまで青山繁晴個人の解釈による経過です。
 ぼくだけの責任において、国民に情報を開示します。

このアビガンが認可されない問題について、安倍総理は加藤厚労大臣と連携しつつ、みずから直接、厚労省に厳しく問い続けました。
 厚労省は何を問われ、何を指示されても「分かりました」と持ち帰るだけで、何も対応が変わりません。
 そこで安倍総理が加藤厚労大臣と共に手を尽くして真相を調べたところ、厚労省の薬事部門が、アビガンの製造元である富士フイルムと、富士フイルムが買収した富山化学、すなわち苦闘の末にアビガンを初めて実用化にこぎつけた富山県の地元メーカーと関係が薄いことが重大な背景となっていることが分かりました。
 早い話が厚労省の本音は「富山化学なんて天下りもしていないし」ということにあるという事実が浮かび上がってきたのです。
 これを内閣総理大臣が抉 ( えぐ ) り出したのは、客観的にみて、一国の最高指導者による内部改革の試みと言えます。

~中略~

 以上が、あくまで個人的見解による現在までの経緯です。
 ここに記すことにおいて、どなたとも一切、事前協議をしていません。
 したがって、責任はすべてぼくにあります。
=========================


これに対して仲田先生が女王降臨しました。

イラスト14けんこうくん1周年
=========================
078_37_仲田洋美
https://minerva-clinic.or.jp/covid-19/others/false-rumor-disseminated-by-aoyama-yoshiharu/

1 『天下りしてないからアビガン承認遅い』は本当か?
1.1 薬の承認は何で決まっているのか?
1.2 レムデジビルの場合
1.2.1 こういう医薬品を緊急で日本で使用するための手続きとして
1.2.2 ここからどのようにどこで審査されるのか?
1.2.3 通常の新薬の承認手続きはどうなっているのか?
1.2.4 特例審査は何が違うのか?
1.2.5 部会ってなあに?
1.2.6 というわけで
1.2.7 特例措置ってずっとつづくの?
1.3 ファビピラビルFPV(アビガン)の場合
1.3.1 手続き規定は?
1.3.2 効能追加するためにはどうするのか?
1.3.3 でも安全性とか確認されてんだから早いんじゃね?
1.3.4 5月中に承認できるって本当?
2 というわけで
3 青山さんが 自分と握手したらがんが治る と言ったと主張している人たちについて
4 医師・仲田洋美の保有資格
=========================

で、これについては私としては両方とも詳しくないので
どっちが正しいかという事はわかりません^0^;;
現場の医師、若手政治家、双方の専門家の見方が開示して頂いた事に感謝したいと思います。

イラスト
医療・政治の素人として所見を述べたいと思います。


①秘書さん

=========================
078_37_仲田洋美
わたし,今日,青山さんの政策秘書のIさんに電話して,言いましたよ.
何がまもる会だ?
コロナと寝ずに戦っている厚生労働省を貶めて守る日本の国益なんてない!
いったい何を護ってるんだ?!
この野郎!って伝えてよ.(仲田先生のブログより)
https://minerva-clinic.or.jp/covid-19/others/false-rumor-disseminated-by-aoyama-yoshiharu/
=========================

この点については青山議員は自分以外に責任が及ばないように断りがあります。
=========================
064_01_青山議員
 ここに記すことにおいて、どなたとも一切、事前協議をしていません。
 したがって、責任はすべてぼくにあります。
https://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=1758
=========================
秘書さんに言うのは筋違いじゃないかな?と思いました。

ひー
②天下り


アビガンよりレムデジビルの方が承認が遅いのは手続きの問題で通常の事だ、というのが仲田先生の主張かと思います。
この件についてはわからないので言及しませんが、青山議員の主張する天下りがないから進みにくい、という説の否定にはなってないように感じました。
否定するならレムデジビルが天下り先になっていないか、逆にアビガンが天下り先になっているに関わらず遅い、という状況が必要だと感じます。

私が社会に出てから行政の天下りを目の当たりにした事はありませんが、2010年までは存在していた様です。
薬事日報の記事よりご紹介します。

=========================
【長妻厚労相】製薬企業天下り自粛指示 2010年09月07日 (火)
https://www.yakuji.co.jp/entry20454.html

厚生労働省は、同省や国立病院機構に在職歴のあるOB29人が、国内の主要製薬会社15社に再就職していたとの調査結果をまとめ、公表した。OBの数が最も多かったのは、ファイザーとグラクソ・スミスクラインの4人。長妻厚生労働相は、製薬企業への再就職の自粛を徹底するよう指示した。
=========================

私は薬機法関係の方の検査を何度か受けた事がありますが、来られた保健所の方は皆さん薬剤師免許をお持ちでした。こちらの記事には

=========================
また、退職時の年齢は、20歳代が2人で30歳代が12人、40歳代3人、50歳代2人だった。残りの10人については回答がなかった。
https://www.yakuji.co.jp/entry20454.html
=========================

とあります。
薬剤師免許を持ってて公務員経験があるような優秀な方なら必然的に大手製薬会社に再就職する可能性が高いと思います。
つまり健全な転職です。

特に20代等、これら全てが天下りではない感じはします。
が、自粛支持する程度には厚労省の天下りは存在した(或いはしている)と考えられます。
イラスト2

③厚労省への負荷と薬害の視点

=====================
2020.05.11 厚生労働省は総理の要望に応えるべく
仲田洋美 がんと遺伝子の専門医@drhiromi·5月7日
厚生労働省は総理の要望に応えるべく
ギリギリのところで綱渡りをしています.
その厚生労働省を愚弄するなんて本当に青山さん困った人です.(笑)
https://twitter.com/drhiromi/status/1258391750021804032?s=20
=====================

私はこの点は仲田先生に賛成です。
今、言うまでもないと思いますが、医療従事者の負担は本当に大変です。
ただでさえ5月内という安倍総理の無茶振り。
あべさん2
仮に青山議員の天下り発言が本当だったとしても、厚労省に抗議電話等が入ってるとしたら、医療関係へ更なる負担をかける結果になっているように思います。

kencow003
また、私はアビガン、レムデジビル共に必要以上に急いで認可するのは反対です。
今、経済で死ぬか?病気で死ぬか?という話が出てますが、加えて薬で死ぬか?という新たなファクターが生まれる。

限界スピードで急いでほしいとは思いますが、世論に押されて必要な手順を省いて認可するのは危険だと考えます。
仮にその処方で死者や後遺症が出た場合、その方に関係した医療従事者(対象がお子さんだったら薬を飲ませた親御さん)に重い十字架を背負わせる事になります。
病気で(ある意味自然に)死ぬのと、投与して死ぬのは全く次元が違うと思います。

今、緊急事態をいいことに「9月入学」や「#検察庁法改正案に抗議します」等、混乱の悪用をする風潮が目立つと感じます。
どの情報も過度に信用せず、色んな参考意見を取り入れて、冷静に判断できる人間になりたいと思います。
青山議員、仲田先生、私にはない知識をシェアして頂いてありがとうございました。
イラスト
 チャンネル登録しなくていいから見てね